緋色の7年間

制約を原動力に。法律事務所の弁護士と大手企業の法務担当者が、時に制約と闘い、時に制約を迂回していきます。

新領域法学

『アーキテクチャと法』の感想と批判

こんにちは~ GWたのしんでますか~? 人付き合いの悪い私は、GWの半分くらいは読書して過ごしておりまして、ここまでで計十数冊読みました。今回は、その十数冊の中から興味深いと思った書籍一冊の感想文(に託けた批判的自説展開)です。松尾陽編『ア…

これからの法務問題を考えよう2017

こんにちは〜 本日のテーマは「これからの法務問題」です。もはや刑法とか全然関係なくなってきてますけど、まぁそういうてきとうなブログなんで。きっと本業のほうを超まじめにやってる反動です。ほんとに。たぶん。回顧的な刑法学より考えてて明るくなれる…

知的財産戦略本部ってなんだ

こんにちは~ 本日のテーマは、「知的財産戦略本部」についてです。 「知的財産戦略本部」とは、「知的財産」(知財基2条1項参照)の創造、保護及び活用に関する施策を集中的かつ計画的に推進するため、内閣に設置された行政機関です(知財基24条)。結論か…

遺伝情報概念と法整備のゆくえ

こんにちは~ 本日のテーマは、法的な観点から見た「遺伝情報」概念です。 諸外国では、遺伝情報によって雇用や保険などの領域で不当に差別されるのではないかとの懸念に対応して、既に立法が行われています。これらの立法を、「遺伝子特化型立法」と呼びま…

AI(人工知能)と倫理と法

※本記事は賞味期限切れです。誰も整理していなかった当時を思い出させるノスタルジックな遺跡としておたのしみください。 ◆はじめに こんにちは~ 本日のテーマは「AI(人工知能)と倫理と法」です。 本記事は、実定法学的な観点から人工知能に関わる諸問…

遺伝情報差別禁止法(米連邦法)の立法経緯を翻訳してみた

こんにちは~ 今回は、米連邦法の Genetic Information Nondiscrimination Act of 2008 〔2008年の遺伝情報差別禁止法〕の第2節の翻訳です。GINA Section 2 は「評決 findings」の規定となっており、日本法で言うところの法律の目的や立法趣旨にあたる…

医事法の世界へようこそ!

◆医事法の世界へようこそ! Welcome to the Medical Law world! …と言いたいところですが、医事法の世界は、ただいま鋭意建設中でありまして、「これが医事法だ!」と呼べるものはありません。そもそも医事法という法律があるわけでもありません。「医事法…

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