緋色の7年間

制約を原動力に。法律事務所の弁護士と大手企業の法務担当者が、時に制約と闘い、時に制約を迂回していきます。

基本書について

書籍いろいろ

こんにちは〜 本日のテーマは「書籍」です。 「書籍」は、本質的には、有体物に視覚的に読むことができる形で記載された文字列や図形、つまり情報です。情報源の一種ということになります。法学系の書籍は、判例集・判例解説やコンメンタールを除けば、だい…

「論証パターン」の作り方

こんにちは~ 今回のテーマは「論証パターンの作り方」です。ええ、「論証パターン」です。 法学は暗記の学問(というのがあるのか?)ではありませんが、「試験においては」暗記必須です。その場で条文を読んでイチから自分の頭で考えて解答すべき……なわけ…

「見出しシール」の使い方

こんにちは~ 今日のテーマは、「見出しシール」の使い方です。「見出しシール」っていうのは、文房具コーナーで売ってるあれです(つたわれ)。厚めの書籍とかのページの端っこに貼り付けたりしますよね。 正直、「見出しシール」は、けっこう使い勝手が悪…

「判例」の読み方 入門編

こんにちは~。だいぶ寒くなってきましたね! というわけで、今回のテーマは、判例の読み方です。長文を反省して、なるべく簡潔に書いていきたいと思います(※下図は特に意味はありません)。 ◆判例とは 1.規範定立 まずは、次の判例を読んでみてください。…

高橋則夫 刑法総論

今回、ご紹介するのは、高橋先生の『刑法総論 第2版』(成文堂、2013年)です~ 比較的新しい基本書です。 刑法総論 作者: 高橋則夫 出版社/メーカー: 成文堂 発売日: 2013/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ◆位置づけ 分量:中~多(570頁…

山口厚 刑法総論 第2版

※第3版が出ました。現在、それを読んでいるところなので、読み終わったら記事を改訂します。第3版を少し読んだ限りでは、どうも山口先生は犯罪論体系自体を大きく変更するみたいです。 今回、ご紹介するのは、山口先生の『刑法総論 第2版』(有斐閣、2007…

佐伯仁志 刑法総論の考え方・楽しみ方

今回、ご紹介するのは佐伯先生の『刑法総論の考え方・楽しみ方』(有斐閣、2013年)です。刑法総論の全範囲を網羅していないので基本書とは言えませんが、罪数論や刑罰論以外はだいたい書いてあります。 後述しますが、この佐伯先生の本は、公平性や正確性と…

井田良 講義刑法学・総論

今回、ご紹介するのは、井田先生が出している『講義刑法学・総論』(有斐閣、2008年)です。個人的には、とても好きな本です。 講義刑法学・総論 作者: 井田良 出版社/メーカー: 有斐閣 発売日: 2008/12 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 16回 この商品…

インプット or アウトプット の問題?

本日は、刑法とはあまり関係がありませんが、インプット(基本書や予備本を読むこと)を重視すべきか、アウトプット(司法試験の過去問や演習書の問題を解くこと)を重視すべきか、という問題について考えてみましょう。私個人は、これについても「そんなの…

刑法総論の基本書を比較してみた

ひとつひとつ基本書をご紹介しようと思っていたのですが、同じようなサイトがけっこうあるようなので、本ブログは、ここでひと工夫して、データで基本書の比較をしてみようと思います。 現在、主に使われている基本書はこんなかんじでしょうか。 山口厚『刑…

基本書の使い方

◆何が問題となっているのか 本日は、基本書の使い方について書こうと思います。ゆるふわな私としては、そんなのどう使ったっていいじゃん、とか思ってしまうのですが、利用方法を自分で考えるのも意外と面倒で、「読みあたりばったり」になってしまうという…

リーガル・クエスト刑法総論 第2版

今回ご紹介するのは、リーガル・クエストシリーズの『刑法総論 第2版』(有斐閣、2012年)です。なぜ同書を一番はじめにご紹介するのかといいますと、同シリーズが建前上、スタンダードテキストを謳っているからで、これを基準に以降の基本書を紹介してみよ…

刑法の基本書についての誤解

刑法ではおなじみの基本書について書こうと思いましたが、何の前振りもなく基本書をご紹介するのもどうかと思いましたので、記事一つを費やして、基本書についての誤解を可能な限り正しておきたいと思います。もしかしたら、失礼なことを書くことになるかも…

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